SennheiserのHDシリーズのヘッドホンが使うコネクタは数種類しかなく、多くのモデルが同じコネクタを共有しています。HD 580、HD 600、HD 650、HD 660S、HD 660S2、HD 58X、HD 6XXは、いずれも左右のイヤーカップに同じ2pinプラグを使います。HD 800、HD 800 S、HD 820は専用のコネクタを共有しています。HD 560S、HD 599、HD 620Sのグループは、2.5 mmのツイストロック式ジャックを使います。
特定のモデルをお探しですか?ヘッドホンケーブル検索では、170機種のヘッドホンのコネクタを掲載しています。
このガイドは、SennheiserのHDシリーズのヘッドホンをお持ちで、短いケーブル、バランスプラグ、または破損したケーブルの交換用を探している方に向けたものです。お使いのモデルがどのコネクタを使っているか、付属品に何が含まれるかがわかります。また、300 ΩのHD 600とHD 650にバランス接続が向いている理由と、一度で正しいケーブルを注文する方法も解説します。
要点
- HD 580、HD 600、HD 650、HD 660S、HD 660S2、HD 58X、HD 6XXの7機種は、同じ2pinコネクタを共有しています。
- HD 800、HD 800 S、HD 820は別のコネクタを共有しているため、ご注文時は「Sennheiser HD800」を選んでください。
- HD 600とHD 650は300 Ωのヘッドホンなので、バランス出力による電圧の余裕が効果的です。
- 純正ケーブルは長めです。HD 650とHD 800 Sには3 m、HD 660S2には1.8 mのケーブルが付属します。
- Null Audioのケーブルはすべて、お選びいただいたSennheiser用コネクタとプレーヤー側プラグで、シンガポールで受注製作しています。
お使いのSennheiser HDヘッドホンはどのコネクタ?
イヤーカップ側コネクタとは、ヘッドホン本体にあるケーブルを差し込むソケットのことです。Sennheiserは製品ラインナップ全体でいくつかの形状を使い分けています。下の表では、同じコネクタを使うモデルをまとめ、当店のカスタマイズ(オーダー画面)で選ぶ項目を示しています。
| ヘッドホン | イヤーカップ側コネクタ | Null Audioで選ぶ項目 |
|---|---|---|
| HD 580、HD 600、HD 650、HD 660S、HD 660S2、HD 58X、HD 6XX | Sennheiser 2pin、左右のイヤーカップに1つずつ | Sennheiser HD600/650 |
| HD 800、HD 800 S、HD 820 | SennheiserのHD 800用コネクタ、左右のイヤーカップに1つずつ | Sennheiser HD800 |
| HD 700 | 専用コネクタ、左右のイヤーカップに1つずつ | Sennheiser HD700 |
| HD 505、HD 518、HD 558、HD 559、HD 560S、HD 569、HD 599、HD 599 SE、HD 620S | Sennheiserツイストロック式の2.5 mmジャック、片出し | Sennheiser HD59X |
| HD 490 PRO | Mini XLR、片出し、左右どちらのイヤーカップにも接続可能 | Mini XLR(ご注文前にお問い合わせください) |
| HD 25、HD 300 PROなど | モデルごとの専用コネクタ | お問い合わせ |
これらのグループ分けは、Sennheiser自身の交換用ケーブルの製品情報に基づいています。HD 650用ケーブル、HD 800シリーズ用ケーブル、ツイストロック式ケーブルをご覧ください。
両出しモデルと片出しモデル
両出しのヘッドホンとは、左右のイヤーカップにそれぞれコネクタがあるものです。HD 600ファミリー、HD 800ファミリー、HD 700はいずれもこの方式です。片出しのヘッドホンとは、1本のケーブルが片側のイヤーカップに入るものです。HD 560SとHD 599のグループ、そしてHD 490 PROは片出しです。
対応できないモデル
HD 280 PROのケーブルはプラグで着脱できないため、差し込み式の交換用ケーブルは使えません。HD 490 PROはMini XLRを使っていますが、ピン数については情報源によって記載が異なります。ご注文前にお問い合わせください。
Sennheiser HDヘッドホンの付属品
Sennheiserの純正ケーブルは長く、自宅での使用を想定しています。リスニングチェアには合っていても、デスクやポータブル環境には向きません。
- HD 650:6.35 mmプラグ付きの3 mケーブルと、3.5 mm変換アダプター。
- HD 660S2:1.8 mのケーブル2本(6.35 mmプラグ付きと4.4 mmバランスプラグ付き)。
- HD 800 S:6.35 mmプラグと4.4 mmプラグ付きの3 mケーブル。4pin XLRケーブルは別売りです(Sennheiser:HD 800 S)。
リケーブルなら、実際の聴き方に合わせて長さとプラグを選べます。デスク用の短いケーブル、ポータブルプレーヤーやドングル用の4.4 mmプラグ、バランス対応のデスクトップアンプ用の4pin XLRなどが考えられます。

HD 600やHD 650をバランス接続にする理由
HD 600とHD 650は300 Ωのヘッドホンです。高インピーダンスのヘッドホンは、多くのスマートフォンやドングルが出せる以上の電圧を必要とします。バランス出力とは、各チャンネルが共通のグラウンドではなく専用のリターン線を持つ方式です。ブリッジ接続のアンプでは、これにより電圧振幅がおよそ2倍になります。
数値で見ると
ドングルのメーカーはこの差を公表しています。Moondrop Dawn Proの定格はシングルエンドで2 Vrms、バランスで4 Vrmsです(Moondrop)。iBasso DC04 Proの定格はシングルエンドで2 Vrms、バランスで3 Vrmsです。これに対し、AppleのUSB-C - 3.5 mmアダプターは最大でも約0.5 Vrmsと測定されています(Reference Audio Analyzer)。
ヘッドホン内部は何も変わりません
Sennheiserの2pin方式は、もともと左右のイヤーカップに別々の線を通しているため、バランスケーブルで変わるのはプラグ側だけです。ヘッドホン内部の改造は必要ありません。HD 800ファミリーも同様です。詳しくは3.5 mm、2.5 mm、4.4 mmバランスの違いをご覧ください。
ケーブル自体が加える抵抗はごくわずかで、通常はおおむね1Ω未満です。300 Ωの負荷に対しては、ほんのわずかな割合にすぎません。ケーブルで変わること・変わらないことについては、リケーブルで音は変わるのか?で詳しく解説しています。
プレーヤー側プラグの選び方
プレーヤー側プラグはアンプに差し込む側の端子で、イヤーカップ側コネクタとは別に選びます。お使いのアンプ、DAC、プレーヤーの出力に合わせてください。
- 4pin XLR:バランス、4接点。デスクトップアンプ向け。
- 3pin XLR×2:バランス。デュアルXLR出力を持つアンプ向け。
- 4.4 mm:バランス、5接点。ポータブルプレーヤーやドングル向け。JEITAは2016年にこのプラグを規格RC-8141Cに追加しました(Phile-web)。
- 2.5 mm:バランス、4接点。2.5 mm出力のあるプレーヤー向け。
- 3.5 mm:シングルエンド、3接点。その他ほとんどの再生機器向け。
各プラグの詳細はプレーヤー側プラグのガイドをご覧ください。デスクトップアンプとポータブルプレーヤーの両方をお使いの場合はお知らせください。適した組み合わせをご提案します。
Sennheiser HDヘッドホン向けケーブルの素材
Null Audioのヘッドホンケーブルはすべて、お選びいただいたSennheiser用コネクタとプラグで、シンガポールで受注製作しています。全ラインナップはヘッドホン用ケーブルをご覧ください。

銅:AreteとEpsilon
Arete MKVI(最低価格 USD 109)は高純度UPOCC銅を使い、ケーブル全体で100本の素線、24 AWGです。Epsilon MKIII(最低価格 USD 129)はUPOCC銅を使い、1本あたり126本、ケーブル全体で504本の素線です。どちらも純正ケーブルからのわかりやすいステップアップです。
合金:Lune
Lune MKIX(最低価格 USD 149)は銀銅融合合金を使い、ケーブル全体で212本の素線です。15年連続でNull Audioのベストセラーです。
単結晶:Tiburon、Hakone、Thera
Tiburon MKV(7N銅、最低価格 USD 199)、Hakone MKV(銀と銅、最低価格 USD 299)、Thera MKV(7N銀、最低価格 USD 399)は超低温処理を施しています。いずれも前世代より断面積が1.5倍大きくなっています。HD 800 SやHD 660S2のシステムにおすすめです。金属ごとの長所と短所は銅・銀・銀メッキ銅の違いをご覧ください。
ご注文前に確認すること
数分の確認で返品を防げます。当店の返品ポリシーではお届けから14日以内の返品を受け付けていますが、カスタムケーブルはお客様都合による返品の対象外です。詳しくは配送と返品をご覧ください。
- モデル名:ヘッドバンドの裏側か箱で確認し、上の表と照らし合わせてください。
- ソケット:ソケットが1つか2つか、ひねってロックする方式かを確認してください。
- 再生機器の出力:アンプに6.35 mm、4.4 mm、4pin XLRのどの出力があるかを確認してください。
- 長さ:座る位置からアンプまでの距離を測り、少し余裕を持たせてください。
すべてのケーブルに、素材と製造上の欠陥に対する1年間の保証が付きます。詳しくは保証のページをご覧ください。配送はFedExで全世界にお届けし、USD 250以上のご注文で送料無料です。
正しいケーブルを製作する
お持ちのモデルがわからない場合や、ここに載っていないモデルをお使いの場合は、モデル名とイヤーカップのソケットの写真をお送りください。製作前に正しいコネクタを確認します。Null Audioは2008年からシンガポールでケーブルをハンドメイドしており、すべてのSennheiserヘッドホン用のケーブルを製作しています。
シンガポールでは、76 Playfair Roadのスタジオで実際にケーブルをご覧いただくこともできます。
よくある質問
HD 600とHD 650は同じケーブルを使えますか?
はい。HD 580、HD 600、HD 650、HD 660S、HD 660S2、HD 58X、HD 6XXは、いずれも同じSennheiser 2pinコネクタを使い、左右のイヤーカップに1つずつ差し込みます。1本のケーブルでこれらすべてのモデルに対応します。Null Audioでは「Sennheiser HD600/650」コネクタをお選びください。
HD 800用のケーブルはHD 800 Sに使えますか?
はい。Sennheiserの交換用ケーブルの製品情報によると、HD 800、HD 800 S、HD 820は同じコネクタを共有しています。Null Audioでご注文の際は「Sennheiser HD800」コネクタをお選びください。
HD 650を改造せずにバランス接続にできますか?
はい。HD 650はもともと左右のイヤーカップに別々の線を通しているため、変える必要があるのはケーブルのプレーヤー側プラグだけです。4.4 mm、2.5 mm、4pin XLR、または3pin XLR×2のプラグを付けたバランスケーブルなら、ヘッドホンを開けずに使えます。
HD 560SはHD 600と同じケーブルを使えますか?
いいえ。HD 560S、HD 599、HD 599 SE、HD 620Sおよび関連モデルは、Sennheiserツイストロック式の片出し2.5 mmジャックを使います。これらのモデルには「Sennheiser HD59X」コネクタをお選びください。
HD 280 PROのケーブルを差し込み式のケーブルに交換できますか?
いいえ。HD 280 PROのケーブルはプラグで着脱できないため、差し込み式の交換用ケーブルは取り付けられません。ほかのモデルについてご不明な点があれば、Null Audioにお問い合わせください。
Sennheiser HD 600とHD 650のインピーダンスは?
どちらも300 Ωのヘッドホンです。ヘッドホンとしては高い値なので、多くのスマートフォンやドングルが出せる以上の電圧を必要とします。電圧振幅がおよそ2倍になるバランス出力は、これらをしっかり駆動するための一般的な方法です。
出典
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