IEMケーブルのコネクタは、ほとんどが0.78 mm 2pin、MMCX、IPX、Pentaconn Earの4種類に分けられます。ブランドではなく、お使いのイヤホンのソケットを確認してください。同じメーカーでもモデルによってコネクタが異なることがあり、同じ2pinソケットでもピンの奥まり具合が違う場合があります。ソケットに合わせれば、きちんと作られたケーブルならどれでも装着できます。
このガイドは、イヤーモニター(IEM)用の交換ケーブルやリケーブルを購入する方に向けたものです。よく使われるIEMケーブルのコネクタの見分け方、それぞれの長所と短所、Null Audioでどのプラグを選べばよいかを解説します。お使いのモデルがわかっている場合は、IEMケーブル検索(Find My Cable)で400機種以上から調べられます。
要点
- 0.78 mm 2pinコネクタは、ほとんどのカスタムIEMと、MoondropやTruthearを含む現行の中華イヤホンの大半で使われています。
- 2pinソケットにはフラット(面一)型と埋め込み型があり、Null Audioの標準2PIN (0.78)プラグはどちらにも対応します。
- qdcタイプの2pinプラグは凸型のカバーがあるため、標準的な埋め込み型2pinソケットには奥まで差し込めません。
- MMCXはShure SEシリーズ、Campfire Audio、旧型のWestone IEMで使われており、抜き差しを繰り返すと緩くなることがあります。
- FlexiPlugなら、1本のケーブルで0.78 mm 2pinからPentaconn Earまで、6種類のチップを付け替えて使えます。
IEMケーブルのコネクタとは?
IEMケーブルのコネクタは、着脱式ケーブルを左右の本体につなぐ小さなプラグです。プレーヤー側のプラグとは反対の、イヤホン側の端にあります。コネクタが着脱式だからこそ、ケーブルが断線してもイヤホンごと買い替えずに、ケーブルだけを交換できます。
コネクタはプレーヤー側のプラグとは別物です。プレーヤー側のプラグは、スマートフォン、ドングル、プレーヤーに差し込む3.5 mm、2.5 mm、4.4 mmの端子です。両端はそれぞれ別に選べ、Null Audioのケーブルはすべて、お選びいただいたコネクタとプラグで受注製作します。
コネクタが重要な理由は3つあります。ソケットに物理的に合うこと。長く使っても電気的な接触が安定していること。そして2pinの場合は、正しい極性で差し込むことです。
よく使われるIEMケーブルのコネクタは?
下の表は、ほとんどのIEMで見かけるコネクタをまとめたものです。最後の列は、カスタマイズ(オーダー画面)で選ぶオプションです。
| コネクタ | 見分け方 | 主な採用機種 | Null Audioでの選択肢 |
|---|---|---|---|
| 0.78 mm 2pin | 細いピンが2本並んでいる。ソケットはフラット、またはシェルに埋め込まれている | ほとんどのカスタムIEMと、現行の中華イヤホンの大半(Moondrop、Truthear、Kiwi Ears、Simgot)、AAW | 2PIN (0.78)、フラットソケットにはFlat 2pin |
| qdc /「エクステンデッド」2pin | プラグ側の凸型の樹脂カバーの中に2本のピンがある | qdc、旧型のUltimate EarsとUnique Melody、KZの「C-pin」 | UE/UM/QDC 2PIN Legacy |
| MMCX | 丸いスナップ式の同軸プラグで、装着後も回転する | Shure SEシリーズ、Campfire Audio、旧型のWestone、多くのユニバーサルIEM | MMCX |
| IPX / T2 | 面が平らな小型のスナップ式プラグ。考え方はMMCXに近い | 現行のUltimate EarsカスタムとUE 150〜350、Westone MACHとPro X、64 Audio Aspireと一部の64 Audioカスタム | IPX |
| Pentaconn Ear | 多数回の抜き差しを想定して設計された小型の丸いコネクタ | Acoustuneほか一部のIEM | FlexiPlug(Pentaconn Earチップ) |
低価格のIEMも同じ傾向です。Moondrop Blessing 3とTruthear Hexaは、埋め込み型の0.78 mm 2pinソケットを採用しています。Kiwi Ears Cadenzaはフラット(面一)型の2pinソケットです。初代7Hz TimelessとTin HiFi T2はMMCXを採用しています。
フラット型と埋め込み型の2pinソケットの違いは?
2pinは、IEMで最も一般的なコネクタです。2本のピンの太さは0.78 mmですが、ソケットの形は2種類あります:
- 埋め込み型:ソケットがシェルの表面よりわずかに奥まっています。Moondrop、Truthear、カスタムIEMの多くがこの形で、Simgot EA500も同様です。
- フラット(面一)型:ソケットがシェルの表面と同じ高さです。
当社の標準2PIN (0.78)プラグはどちらにも対応します。Flat 2pinは、ソケットがフラット型だとわかっていて、できるだけ薄く収めたい場合にのみお選びください。シェルが面一にカットされた一部のカスタムIEMでは、大きめの2pinプラグが耳に当たることがあります。ご相談いただければ、最適なプラグをご提案します。

2pinの極性
極性とは、2pinプラグをソケットに差し込む向きのことです。プラグの目印がある側を、ソケットの目印がある側に合わせてください。片側だけ逆に差すとその側の位相が反転し、ステレオイメージが空洞のように聞こえます。
qdcタイプ(エクステンデッド)2pinコネクタとは?
qdcタイプ(「エクステンデッド」)2pinコネクタは、ピンが凸型のカバーの中にある2pinプラグです。qdc、旧型のUltimate EarsとUnique MelodyのIEMで使われています。HeadphonestyがSimgot EA500のレビューで指摘しているように、qdcプラグは標準的な埋め込み型2pinソケットには奥まで差し込めません。ピンが0.75 mmか0.78 mmかはフォーラムでも意見が分かれるため、当社では独立したコネクタとして扱っています。
ZSN Pro、ZSN Pro X、ZS10 Proに使われているKZの「C-pin」は、qdcタイプのコネクタです。Simgot EM6Lのソケットも同様です。これらにはすべてUE/UM/QDC 2PIN Legacy、またはFlexiPlugのqdcチップをお選びください。
MMCXとIPX:スナップ式コネクタ
MMCX
MMCXはスナップ式の同軸コネクタで、本体が回転します。そのため耳掛けでの装着がしやすくなります。欠点は摩耗です。Audio-Technicaによると、MMCXによくある不具合は、はまりが緩い、きつすぎる、回転させると音が途切れる、といったものです。そうなった場合は、イヤホン側のソケットかケーブル側のプラグの交換が必要になることがあります。
一部のメーカーは、標準プラグが合わない独自の埋め込み型やキー付きのMMCXを採用しています。Sennheiser IE 300、IE 600、IE 900や、Etymotic ER4SR、ER4XRがその例です。SonyのIER-M7とIER-M9は、より奥まった位置にあるMMCXタイプのソケットを採用しています。これらには専用プラグをご用意しています。
IPX (T2)
IPXは小型のスナップ式コネクタで、UE Liveなど、現行のUltimate EarsカスタムIEMに使われています。当社のIPXプラグは、Westone MACHやPro X、Ultimate Ears UE 150、250、350などのT2ソケットにも対応します。64 Audio AspireはIPXを、64 AudioのカスタムはIPXまたはフラット型2pinを採用しています。Ultimate Ears、Westone、64 Audioの各ガイドをご覧ください。
ブランド独自のコネクタとPentaconn Ear
Pentaconn Earは日本ディックス(Nippon DICS)のイヤホン用コネクタで、多数回の抜き差しでも信頼性を保つよう設計されています。Acoustuneなどのメーカーが採用しています(Porta-Fi、Pentaconn)。FlexiPlugでPentaconn Earチップをお選びください。
独自のコネクタを使うメーカーもあります。これらに対応するケーブルも製作しています:
- Audio-Technica A2DC(ATH-E70やATH-LS70iSなど):A2DCをお選びください。Audio-Technicaのガイドをご覧ください。
- JH Audio:ケーブル側に低音調整機能が付いた4pinです。JH w Bass Controlをお選びください。JH Audioのガイドをご覧ください。
- Sennheiser IEシリーズとIE PRO:それぞれ専用のオプションがあります。IEシリーズとIE PROのガイドをご覧ください。
- Sony IER-Z1R、FitEar、Etymotic ER4:専用のオプションがあります。SonyとEtymoticのガイドをご覧ください。
複数のIEMをお持ちならFlexiPlug
FlexiPlugは当社の交換式コネクタシステムで、1本のケーブルでイヤホン側のチップを付け替えられます。現在のチップは0.78 mm 2pin、IE300/600/900用MMCX、IPX、A2DC、qdc 2pin、Pentaconn Earです。コネクタの異なる複数のIEMを使い分ける方に適しています。
コネクタが1種類だけでよければ、固定プラグのほうがシンプルです。Brevity Proは価格がUSD 49からで、26 AWGの5N銅線を4本使用しています。標準の2PIN版は2営業日以内に発送します。すべての選択肢はIEM・ヘッドホンケーブル一覧でご覧いただけます。

コネクタは摩耗します。当社の修理サービスでは損傷したコネクタを交換でき、購入から3年以内の製品はUSD 30からの定額修理の対象です。詳しくは保証ページをご覧ください。
自分のコネクタを確実に調べるには?
- IEMケーブル検索でお使いのモデルを調べます。
- IEMケーブルのコネクタガイドの全文をお読みください。
- または、ソケットを近くで撮った写真をsales@null-audio.comかお問い合わせページからお送りください。どのプラグを選べばよいかお知らせします。
よくある質問
0.78 mm 2pinとqdc 2pinは同じですか?
いいえ。qdcタイプ(エクステンデッド)2pinプラグはピンが凸型のカバーの中にあり、標準的な埋め込み型2pinソケットには奥まで差し込めません。qdc、旧型のUltimate EarsとUnique MelodyのIEMのほか、ZSN ProなどKZのC-pinモデルでも使われています。Null Audioでは、これらにはUE/UM/QDC 2PIN Legacyをお選びください。
2pinケーブルはフラット型と埋め込み型の両方のソケットに合いますか?
Null Audioの標準2PIN (0.78)プラグは、フラット(面一)型と埋め込み型の両方の2pinソケットに対応します。Flat 2pinは、ソケットが面一だとわかっていて、できるだけ薄く収めたい場合にのみお選びください。
MMCXケーブルでノイズが出たり音が途切れたりするのはなぜですか?
MMCXコネクタは、抜き差しを繰り返すと摩耗することがあります。Audio-Technicaは、MMCXによくある不具合として、はまりが緩い、きつすぎる、回転させると音が途切れる、を挙げています。イヤホン側のソケットかケーブル側のプラグの交換が必要になる場合があります。
2pinケーブルを差し込む向きは関係ありますか?
はい。プラグの目印がある側を、ソケットの目印がある側に合わせてください。片側を逆にするとその側の位相が反転し、ステレオイメージが空洞のように聞こえます。
1本のケーブルを、コネクタの異なる複数のIEMで使えますか?
はい、FlexiPlugなら使えます。イヤホン側のチップを付け替えられるNull Audioのケーブルで、チップは0.78 mm 2pin、IE300/600/900用MMCX、IPX、A2DC、qdc 2pin、Pentaconn Earです。
IPXケーブルはWestoneやUltimate EarsのT2ソケットに合いますか?
Null AudioのIPXプラグは、現行のUltimate EarsカスタムIEMに加え、Westone MACHやPro X、Ultimate Ears UE 150、250、350などのT2ソケットにも対応します。64 Audio AspireもIPXを採用しています。
出典
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